旧暦一月十一日、九月十九日の春秋二回、矢口神社の祭礼の折、社殿の前で獅子舞が演じられる。
二人立ちの獅子舞を主としており、演目には、連獅子(四ツ足獅子)、玉取り獅子、蛇がかり獅子、お染獅子、岡崎、中山おどりなどがあり豊富である。
矢口神社は、元禄十三年(一七〇〇)、小中の矢口神社本社から分宮して永田の富谷に建てられ、その鎮座祭に永田村年番名主などが列席の上、神前に奉納されたのが始めである。県の指定になっている九十九里町西ノ下の獅子舞と類似し、演目などはほぼ同じである。
写真 獅子舞の舞台となる矢口神社