仏像は、烏山町教育委員会により「観世音菩薩」と断定され、出土当時は近くの小祠に納められていたようであるが、盗難を避けて現在は山本氏宅の仏壇に安置されている。
本仏像は像高二一センチメートル、肩幅五センチメートル、腰幅六センチメートル、顔の長さ二・五センチメートル、胴廻り最狭部二センチメートル、腰の厚さ二・二センチメートルを測り、鋳銅製であるが、火に遇ったらしく表面はひどく荒れている。全体が黒味を帯び、その表面は滑らかでなく、現在鍍金痕はみることができない。頭は三角形に突き出た髪が結ばれて、面相は丸く太っており、柔らかな感じで、耳は大きく垂れ下がり、首は短かく、むっちりしている。肩幅に対し胴は急に細くなり、腰部に至って、また逞ましくなっている。左手は腰まで上げられ、右手は真直下ろされていて、肩から腰のあたりに明確な線で現わされた裳が下がり、腰部から下にのびている。側面は逆S字形を呈していて、足下には、円筒形に突き出し部が残り、台に差込れたものである。現在は烏山町の文化財として指定され、山本氏が所蔵している。
本仏像は像高二一センチメートル、肩幅五センチメートル、腰幅六センチメートル、顔の長さ二・五センチメートル、胴廻り最狭部二センチメートル、腰の厚さ二・二センチメートルを測り、鋳銅製であるが、火に遇ったらしく表面はひどく荒れている。全体が黒味を帯び、その表面は滑らかでなく、現在鍍金痕はみることができない。頭は三角形に突き出た髪が結ばれて、面相は丸く太っており、柔らかな感じで、耳は大きく垂れ下がり、首は短かく、むっちりしている。肩幅に対し胴は急に細くなり、腰部に至って、また逞ましくなっている。左手は腰まで上げられ、右手は真直下ろされていて、肩から腰のあたりに明確な線で現わされた裳が下がり、腰部から下にのびている。側面は逆S字形を呈していて、足下には、円筒形に突き出し部が残り、台に差込れたものである。現在は烏山町の文化財として指定され、山本氏が所蔵している。