第二章 天災その他による農民の困窮とこれにともなう不満と騒動

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 徳川中期以降の農村の荒廃は言語に絶するものがあり、幕府及び各領主の懸命の努力にもかかわらず、うち続く天災の続発、領主よりの搾取等により、農民のたどるべき道は、愁訴、強訴、逃散(ちょうさん)、暴動へと必然の道を歩んだものが多かったようで、これについては元大田原中学校藤田倉雄教諭が記した郷土史研究第二集「大田原を中心とした北陸農民の移住についての考察」なる研究資料がある。参考のためにその大要を記す。