目次
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第十一編 農村における各種の争論
第三章 水源地の争論
939 ~ 939
往時最重要生産物である米を作るには、水は必要欠くことのできないものであり、農民達がこの水源地の確保のために異常なまでの関心をもったことは当然なことであった。
当時の水源は付近の湧泉水を利用するか、あるいは遠く北部山地からの流水を使用する以外に方法はなく、従ってこれら水源確保の争いは各所にあったものであろうが、現在までに判明している資料は次の二つである。