合寺された竜泉寺境内の地蔵菩薩像碑文に、
此石像者四国霊場第十九番阿州立江寺身切六道能化大慈大悲延命地蔵薩埵也効験之□疾門都部而□巨益観聴之者□□発信心□□□年之□□也天保四季甲午春八十八所徧礼咒願面□謹請造建当刹也翼者以此巧徳六道西生之郡類同欲蒙今世後世能引導自他法界同利益龍頭山隠士慈圓千於干慈眼精舎誌之
嘉永元禩龍輯文申〓冬鬼宿日
開眼僧都 慈円
津久井新助
金主
猪服政三郎
とあるのは、当時四国八十八カ所めぐりの講があったものと思われ、その功徳をしるし祈願したものであろう。
津久井家文書「宿方明細書上帳」には、
領主より寺領 五石 但シ 田方ニ而四石中田原村高之内 畑方ニ而壱石同村高之内 境内 東西江拾八間 南北江六拾六間 除地 一、本堂 五間ニ 七間 一、庫裡 四間ニ 四間半 一、観音堂 弐間 四面 一、稲荷社 小社 一、土蔵 三ツ 此所 貸地 一、大門 とある。