大高女映画観覧

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前記のようにこのころの娯楽として、映画を見ることは大きな喜びであったのである。大正十二年に郡立から県立となった大田原高等女学校「教務日誌」には、左記のような観覧記事があり、料金はすべて二〇銭とある。当時はまだ弁士つきの活動写真であり、トーキー映画の出現は一〇年後の昭和八年になる。
 大正十四年 「青い鳥」(第二兄弟館)
 大正十五年 「クオ=ヴァデス」(第二兄弟館)
       「エヴオリュウーション」(第二兄弟館)
 昭和二年  「飛行機に関するもの」・「十戒」(第一兄弟館)
       「釈迦一代記」(第二兄弟館)
       「愛の学校」・「野性の叫び声」(第二兄弟館)

第一兄弟館(後・上栄館)昭和5年


第二兄弟館(後・朝日館)昭和5年