目次
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第三編 社会
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第二章 戦争と市民生活
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第三節 太平洋戦争開始以後
総合衣料切符制の実施
728 ~ 728
昭和十七年二月一日から総合衣料切符制が実施され、一人一年比で都市居住者は一〇〇点、郡部町村では八〇点の点数切符が配布され、この点数内で賄うこととされたのである。たとえば背広一着五〇点、ワイシャツ一二点、靴下二点、タオル手拭三点などとされ、家族間の融通、代理も認められたのである。
この二月十五日にマレー半島のシンガポールが陥落し、三日後の一八日には大田原町主催の祝賀旗行列が例の如く行われ、この日大高女生徒希望者は「男女川一行の相撲興業」を観覧している。