昭和二十年九月、文部省は「新日本建設の教育方針」を公表し、同十一月「社会教育振興に関する件」が訓令された。この内容は、社会教育専管課の設置、青少年・婦人団体の育成、社会教育団体の活動推進、図書館・博物館の整備充実、各種講座の開設等が、とりあげられている。同二十一年四月、第一次アメリカ教育使節団は、五つの日本教育民主化のための勧告を提示した。社会教育に関しては、成人教育の確立、教育行政の民主化、指導者の充実、図書館の充実、PTAの奨励等である。これらにもとづいて、大田原でも種々の事業や施策が実施された。
昭和二十四年六月十日、「社会教育法」が公布されるまでの各種団体は、どのような活動を行ったのであろうか。若干大田原町を例にあげ記してみる。
大田原町各種団体連絡協議会
委員長大野盛三、事務所町役場内、加盟団体二〇団体、加盟しているあらゆる文化団体に協力し、連絡を図る。運営は五名の委員によって月一回開かれる。委員中津川仁・吉沢修隆・益子一夫・田中八左衛門・木多美取。
大田原社会教育協会
昭和二十二年十一月創立。町を中心に社会教育に関連を持つ各種団体代表が結成したものである。会長吉沢修隆、事務所は町役場内、社会教育委員・民生委員・町議・PTA・婦人会・青年会・各自治団体代表者等・各種団体に関係を持ち、直接行動に反影する。従って自体の活動より連絡団体の役割を持ち、講師の斡旋、図書の紹介、町社会教育係との協力、社会教育研究大会等開催、講演会、研究、映画会等を催すなど社会教育の資とする。
昭和二十三年度事業として、
一、市町村社会教育振興に関する研究協議会開催(協力)
一、修養・運動・講演会(共催)
一、町民の大会に社会教育の講話
一、婦人部を結成し、各月婦人公民講座を開く研究討議
一、映画鑑賞会(視覚教育)及批判会
一、支部(那須郡)結成(主体となり)
一、映画と講演会、全町民公開
一、夏期大学開設(協力)
大田原文化協会
終戦後の乱れた国を文化国家として立ち上らせるために昭和二十一年秋に発会、事務所上町常田重克方、会長細小路丑松、委員長益子万吉、精神的方面に趣味ある人々の集りで、町の文化向上のために集会協議する。主なる事業夏期大学の開催、名士の時局講演、芸能大会等。
大田原婦人会
昭和二十一年三月発足、会長木多美取、会員自身のための知性と教養向上のため、文化国家を建設するためにあらゆる方面に協力する。
大田原青年会
会長中井本雄、終戦後青年団が解放されて発会した。会員相互の教養を高めることにある。二十五歳までの男女青年、実務教育として、夜学・珠算・討論会・講演会・講習会等が行われ、運動面では野球・卓球・陸上競技等。
大田原ユネスコ協力会
昭和二十三年八月創立。町の文化発展を計るため、学生ユネスコの援助、講習会・座談会・子供の会等を開催する。
大田原音楽鑑賞会
昭和二十一年七月発会、会長本多晴康、音楽を通じ、情操を深め、明日への活動の原動力とすることを趣旨とした。毎月第一・三土曜日鑑賞会。
委員長大野盛三、事務所町役場内、加盟団体二〇団体、加盟しているあらゆる文化団体に協力し、連絡を図る。運営は五名の委員によって月一回開かれる。委員中津川仁・吉沢修隆・益子一夫・田中八左衛門・木多美取。
大田原社会教育協会
昭和二十二年十一月創立。町を中心に社会教育に関連を持つ各種団体代表が結成したものである。会長吉沢修隆、事務所は町役場内、社会教育委員・民生委員・町議・PTA・婦人会・青年会・各自治団体代表者等・各種団体に関係を持ち、直接行動に反影する。従って自体の活動より連絡団体の役割を持ち、講師の斡旋、図書の紹介、町社会教育係との協力、社会教育研究大会等開催、講演会、研究、映画会等を催すなど社会教育の資とする。
昭和二十三年度事業として、
一、市町村社会教育振興に関する研究協議会開催(協力)
一、修養・運動・講演会(共催)
一、町民の大会に社会教育の講話
一、婦人部を結成し、各月婦人公民講座を開く研究討議
一、映画鑑賞会(視覚教育)及批判会
一、支部(那須郡)結成(主体となり)
一、映画と講演会、全町民公開
一、夏期大学開設(協力)
大田原文化協会
終戦後の乱れた国を文化国家として立ち上らせるために昭和二十一年秋に発会、事務所上町常田重克方、会長細小路丑松、委員長益子万吉、精神的方面に趣味ある人々の集りで、町の文化向上のために集会協議する。主なる事業夏期大学の開催、名士の時局講演、芸能大会等。
大田原婦人会
昭和二十一年三月発足、会長木多美取、会員自身のための知性と教養向上のため、文化国家を建設するためにあらゆる方面に協力する。
大田原青年会
会長中井本雄、終戦後青年団が解放されて発会した。会員相互の教養を高めることにある。二十五歳までの男女青年、実務教育として、夜学・珠算・討論会・講演会・講習会等が行われ、運動面では野球・卓球・陸上競技等。
大田原ユネスコ協力会
昭和二十三年八月創立。町の文化発展を計るため、学生ユネスコの援助、講習会・座談会・子供の会等を開催する。
大田原音楽鑑賞会
昭和二十一年七月発会、会長本多晴康、音楽を通じ、情操を深め、明日への活動の原動力とすることを趣旨とした。毎月第一・三土曜日鑑賞会。
その他の各種団体として、大田原映画鑑賞会(本多晴康)、黒土会(細小路真)、大田原町の発展を図る会、聖書研究会(高宮隆)、明星会(戸田白鳳)、演劇研究会(渡部保)、大田原体育協会(益子万吉)、白梅会(菊地チカ)、青少年補導協会(中井本儀)、仏教会、大田原町内学校連絡保導会等の団体が連絡協議会を結成して、当時各方面に活動を展開していたのである(「大田原町の調査 第一集」大田原町社会科研究会)。
その後、昭和二十四年「社会教育法」が公布され、大田原町においては昭和二十五年四月、金田村においては同二十七年九月、親園村においては同二十五年四月、野崎村は同二十七年四月に、佐久山町は同二十四年九月に、それぞれ公民館を設置して、実際的、組織的な社会教育活動を行っていく施設が準備された。