明治十年代(一八七七~)以降になると、戊辰戦争以来の国事殉難者や戦死者を神として祭る招魂社や護国神社が全国の各地に創建され、その英霊を祭っている。本市においては次の各地区にそれぞれ英霊を刻んだ「忠魂碑」が建てられ、地区の人々によって例祭が行われている。
○大田原地区 忠魂碑四基(戊辰の役・日露戦争・日華事変・太平洋戦争 各一大田原神社境内)
○親園地区 忠魂碑一基(親園、湯殿山境内)
○金田地区 忠魂碑二基(戊辰の役・太平洋戦争 南金丸、金田南中)
○野崎地区 忠魂碑二基(上薄葉浅間山、沢八幡山)
○佐久山地区 忠魂碑一基(佐久山、招魂社)
なお太平洋戦争後しばらくして、昭和五十年七月二十九日、前記本市内各地区の英霊(戊辰の役・西南の役・日清・日露戦争・満州事変・日中戦争・太平洋戦争等の戦没者)一、一九五柱を合祀して「平和の塔」が大田原城二の丸跡に建てられたのである(「平和の塔記念誌」)。