三・四 銅製鰐口 二口

1352 ~ 1353
 社殿、仏堂前の軒下につるし向拝にかけた金属製の法楽器の一種、参拝者は布で編んだ綱を振って打ち鳴らす。
 (一) 直径三七・二センチメートル、重量七・八七キログラム。
 那須家那須神社神殿を改築の際奉納したもので次の銘がある。
 文和二二季(一三五五)乙未八月十五日敬白
 那須庄福原南金丸八幡宮大旦那藤原忠仿并江州
 (二) 直径五四・六センチメートル、重量七・八七キログラム。
 大関家那須神社神殿を再建の際奉納したものである。全面に金渡金をしたもの(金銅)で次の銘がある。
 表 天正五年(一五七七)丙子八月十五日
   奉納八幡宮鰐口 大工塙外記
 裏 大旦那大関美作守高増同弥十郎清増
   下野国那須庄福原郷小泉出雲守

鰐口