七 刀銘 作陽幕下士細川正守刻印 元治元甲子年春日造 一口

1355 ~ 1356
 正守は鹿沼の刀匠良助正義の孫にあたり、父主税介とともに作陽松平藩の抱鍛冶となる。父におとらぬ備前伝に通じ良作を遺す。本作は備前伝をもって鍛刀した快心の作である。
 形状  鎬造 丸棟 幅広く反り浅し
 時代別 江戸末期
 刃長  七六・三センチメートル
 反り  一・九センチメートル
 中心  剣刃上栗尻
 目釘  一個
 鍛   小板目良く詰んで精美 地沸強し
 刃紋  大丁字 重花匂い錵深く砂流し交る
 鋩子  中鋩 乱れ込み地蔵返り
 彫物  なし
 国別  武蔵国