目次
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第五編 教育・文化
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第八章 文化財
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第三節 指定文化財の概要
二三 十一面千手観自在菩薩
1367 ~ 1368
時宗不退寺本堂に安置されている十一面千手観自在菩薩は、木彫漆塗立像で丈一・五〇メートル、頭部の高さ〇・二七メートル、足の踏み幅〇・三メートル、作者不明であるが、南北朝時代(一三三四~一三九二)の作風を伝える貴重なものである。
この像は頂上に十一面を具し、各々身上に四十手を具足している十一面千手観自在菩薩像である。
この千手観音は、天文十四年(一五四五)大田原資清が大田原城を構築後、城の四方固めの一つとして東方中田原湯泉坂のふもとに、堂宇を建立して祀ったものと言われ、朝日観音の別名がある。堂宇荒廃後不退寺本堂に移されたものである。
口碑に大田原に過ぎたるもの三つあり、朝日観音と下町薬師と河野先生とも言われ、その一つの朝日観音である。
十一面千手観音像