二七 金剛界大日如来像 一躯

1370 ~ 1370
 成就院の本尊金剛界大日如来像は、金色で大智挙印を結び、五智の宝冠を頂き、宝蓮華に跌座し、舟形飛雲光背をいただいている。宝蓮華の台座の框の内側に墨書で、寛喜二年(一二三〇)十月吉日(鎌倉時代)の銘があるが、作者不明であり、体躯および台座等典型的な江戸時代初期の作風であり框銘の時代と一致しない。
 本市にとって典型的な江戸初期の刻像として貴重なものである。