三八 縄文土器(真子遺跡出土)三点

1382 ~ 1383
 真子遺跡は、昭和三十九年以降、二次にわたり発掘調査がなされ、現在大田原市指定史跡になっている。
 この縄文土器三点は、この調査以前に高宮隆により、収集・保存されたものである。発掘調査の結果、敷石住居や帯状配石遺構など貴重な遺跡を解明するに至ったが、その時代的な位置づけをする上で、重要な手がかりを与えている(「前編」参照)。
一、加曽利EⅠ式 深鉢一点 縄文中期  高さ六〇センチメートル、口径三〇センチメートル

二、加曽利EⅡ式 深鉢一点 縄文中期  高さ五三センチメートル、口径三五センチメートル

三、大木式 深鉢一点 縄文中期  高さ三四・五センチメートル、口径二〇・五センチメートル(加曽利EⅢに相当する)