この縄文土器三点は、この調査以前に高宮隆により、収集・保存されたものである。発掘調査の結果、敷石住居や帯状配石遺構など貴重な遺跡を解明するに至ったが、その時代的な位置づけをする上で、重要な手がかりを与えている(「前編」参照)。
一、加曽利EⅠ式 深鉢一点 縄文中期 高さ六〇センチメートル、口径三〇センチメートル
二、加曽利EⅡ式 深鉢一点 縄文中期 高さ五三センチメートル、口径三五センチメートル
三、大木式 深鉢一点 縄文中期 高さ三四・五センチメートル、口径二〇・五センチメートル(加曽利EⅢに相当する)