三九 縄文土器(高山遺跡出土) 一点

1383 ~ 1383
  高さ一三・五センチメートル、底部六センチメートル、浅鉢(阿玉台式とみられる)
 高山遺跡は、箒川右岸佐久山地区の丘陵上に位置した縄文中期前半の集落跡である。古くから縄文中期の土器を大量に出土する遺跡として知られていたが、昭和四十四年頃開田によりほとんど破壊消滅してしまった。したがって、今後遺物が出土する可能性は全くなくなった。その意味で、この土器は貴重な完形土器であり、阿玉台式土器として、永く保存すべき価値のあるものである(「前編」参照)。