古老たちの話によると、五本木・薄葉あたりの雑草地帯で、朝早くから草を刈る若者たちが、さかんに声を競ったものだという。
一、ハアー朝の出がけにハアーどの山見ても
ヨイ ハイ ハイ
雲のかからぬハアー山はないヨイー
(以下囃子ことば同じ)
一、かた手に鎌もち かた手に砥石
浮気でとぐ気か とぎつかぬ
一、二つケ室から
ひにちの便り
いかずばなるまい
草刈りに
一、那須野ケ原へと
大蛇がでても
あのや(野)草刈
やめられぬ
一、草刈り負けたら
七ぼらたたけ
それでも負けたら
鎌をとげ
一、青木(オオキ)若目田
沼 小種島
なぜか滝岡
森のかげ
大田原市無形文化財 親園草刈唄