五五 那須氏墓碑

1398 ~ 1399
 福原玄性寺境内の墓地にある那須氏の墓所は、間口約八メートル、奥行四メートルの石垣囲いのなかに七基並んでいる。
 右より、
 自鏡院殿天真玄性大居士の碑(玄性寺中興の開基那須美濃守資重)
 那須家歴代の合祀碑(曹源院殿吉山英祥大禅定門・与一宗隆の法名)
 須峰院殿日山洞智大居士の碑(那須左京大夫資景・藤王丸の法名)
 寂照院殿明春炎大姉の碑(資景の妻)
 不詳(与一宗隆の碑と伝えられる)
 不詳(与一宗隆の父・資隆の碑と伝えられる)
 玉幻院殿天操一葉大童子の碑(資興の嫡子)
 福原は、鎌倉室町時代の豪族那須氏の活躍したところであるが、その史跡と称するものが少ない。この墓は古来より那須与一宗隆のものと伝えられる。

那須氏の墓所