五二〇平方メートル
エゴノキ科、ハクウンボクは普通樹高六~九メートルで山中に自生している。この群生地内には、樹高約一四メートル、胸高周囲〇・七五~一・二〇メートル、枝張東西約八・五メートル、南北約九・二メートル、推定樹齢一〇〇年生一三本が自生している。この地域のハクウンボクは、現在実生がその周辺で増殖している。ハクウンボクの群生していることが特色であり、珍しい。
うぐいす谷公園は渡辺国武(大蔵大臣)(一八四六~一九一九)の別荘跡で、明治初年に樹齢一五年生ぐらいの原木(原産地不詳)を植えたものである。
地元の歌人高野はま女は、この樹木を讃えて、
ひがらのむれ 日がな一日こもりつつ 白雲木のかれ葉をおとす
と詠んでいる。