成人病と予防検診

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年々増加する成人病の早期発見と早期治療を推進するために、市では予防検診を行っている。次の第24~26表は、胃・循環器検診実施状況及び子宮頸ガン検診実施状況である。この表から検診の結果要精密検査数の多いことが明らかであり、いずれも一〇パーセント前後の者が精密検査を必要としている。これらの人々のうちには、再検査の結果、早期発見により病気を克服した人が相当数いるものと推測される。いずれにしても、自己の健康管理と医療機関の発達、さらには行政面の指導等によって、年々平均寿命が延長しているのである。
第24表 胃,循環器検診実施状況
区分実施人数胃検心電図尿血圧測定備考
昭和たん白ウロビリノーゲン
481,0469831,0321,0321,0321,0321,032
491,2271,0691,1181,1111,1111,1111,117
501,5851,3381,4661,453
511,4561,2771,4501,453
521,2681,1651,2661,268
(「大田原市事務報告書」)

第25表 胃,循環器検診結果
区分実施人数要精検備考
昭和心電図血圧尿
481,0459859144血圧のみ
491,2277669204血圧のみ
501,585208213213
511,456131250254
521,26816917149
(「大田原市事務報告書」)

第26表 子宮頸ガン検診実施状況
区分実施人数異常なし要精備考
昭和
48342274(68)40( )所見と要精検
49380311(67)44なし
5057454034
5149546822
5250947534
(「大田原市事務報告書」)

 なお本市における昭和四十八年以降の原因別死亡状況は次の第27表のとおりである。
第27表 原因別死亡状況
年代昭和四八年昭和四九年
人口四一、三七〇四一、五〇九
死亡者数三四五三五七
死亡数死亡率割合死亡数死亡率割合
主な死因脳血管疾患九八二三六・九二八・四一二一二九一・五三三・九
悪性新生物六七一六二・〇一九・四六四一五四・二一七・九
心疾患四五一〇八・八一三・〇四二一〇一・二一一・八
肺炎及び気管支炎二七六五・三七・八一一二六・五三・一
老衰一一二六・六三・二一七四一・〇四・八
不慮の事故二五六〇・四七・二二二五三・〇六・二
自殺九・七一・二一四・五一・七
肝硬変七・三〇・九七・二〇・八
高血圧性疾患九・七一・二二一・七二・五
ネフローゼ一二・一一・四九・六一・一
 
年代昭和五〇年昭和五一年昭和五二年
人口四二、三三一四二、九一五四三、三八八
死亡者数三三一三〇四二八三
死亡数死亡率割合死亡数死亡率割合死亡数死亡率割合
主な死因脳血管疾患八三一九六・一二五・一九〇二〇九・七二九・六八九二〇五・一三一・四
悪性新生物六九一六三・〇二〇・八四六一〇七・二一五・一三五八〇・七一二・四
心疾患四一九六・九一二・四三四七九・二一一・二四六一〇六・〇一六・三
肺炎及び気管支炎二六六一・四七・九二一四八・九六・九二〇・七三・二
老衰一五三五・四四・五一〇二三・三三・三二〇・七三・二
不慮の事故二四五六・七七・三一八四一・九五・九二〇四六・一七・一
自殺一一・八一・五一八・六二・六一六・一二・五
肝硬変一一・八一・五七・〇一・〇六・九一・一
高血圧性疾患七・〇一・〇一六・一二・五
ネフローゼ二・四〇・三四・七〇・七
死亡率とは人口一〇万人に対しての人数 割合は死亡者に対しての百分率
(大田原保健所資料)

 死因の上位脳血管疾患・悪性新生物・心疾患などの三種が成人病と称しているもので、この三者を合せると同五十二年においては、およそ六〇パーセントの死因をしめていることになる。