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3の西側で,市道に直交する方向に設定。幅2m・長さ5mで,後で市道と反対の方向に1m拡張したので全長6mとなった。切通しの断面に逆台形状の黒色土の落込みがあったので,住居址を見つける目的で発掘したが果せなかった。切通し寄りの部分に川原石の集石がローム面で見つかった(写真5)。炉様の形状で,地表から石の上面まで95cm,中央部のくぼみまで115cm,円形状の集石の輪郭は外径が60×88cm・内径が23×38cmで石の間から黒曜石破片が見つかったが,石は焼けた痕跡がなく焦土もなかった。この集石の反対側のトレンチ両壁にそれぞれ1基ずつ土壙の開口面が発見され,一方には壙底に石が入っていることを確めたが,日限がきたので追求できなかった。なお,柱穴様の小ピットが2つみつかったが住居址に関係するか否かは分らなかった。
8図 第4トレンチ