第1類(2・3・5・6・31)
口頚部が外反する深鉢形で,口頚部に横帯文を集約し,胴部にY字文を施す。3が代表例。伝統的な阿玉台式のグループである。31は無文だが本類に含められる。
第2類(8~10)
余白部に縄文を施し,キャタビラ文・結節沈線等を伴わない。9は沈線文で文様を区画。大波状口縁の三角状区画帯の一部であろう。退嬰的段階の一群と考えられる。
第3類(11~13)
太い隆線で区画帯をつくり,キャタビラ文・鋸歯文を組合せて文様を描くもの。13が代表例。勝坂式の要素を宿した,いわば〝ドッキング〟型の接触様式。
その他(30・32)
無文の浅鉢類。30の類例は少ない。この浅鉢類は殆んどが口縁内壁に稜を設け以下の器面に段差をつける。内容物がこぼれにくいような配慮があったのだろうか。