昭和35年

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 文献6「竪坑状遺構について」 海老原郁雄 史友12号 宇大歴史研究会 昭和35年春
 縄文中期に伴う土壙を例示したもので,湯坂遺跡3基・坊山遺跡(矢板市乙畑)1基・白山平(烏山町七合)1基他について形状や出土遺物,所属時期などの観察事項を略述している。湯坂遺跡のものは,第1号=T1-Ⅱ区の土壙,第2号=T1-Ⅴ区の土壙,第3号=T3の土壙についての記述で,前出の卒論中から要旨を抽出したものである。調査面積が小規模なせいもあってまだ〝土壙の群在性〟が喧伝されておらず,「このようなピットには何か意味があるのではないかと考えられるが,同様例の羅例に止めて小報を終りたい」程度で土壙の意味等には全く触れていない。