3 西縁部山地

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八溝山地の西縁部は、白河丘陵の間を那珂川の支流、奈良川・三蔵川・黒川・余笹川に限られ、また那須扇状地との間には長大な那珂川の洪涵地がある。西縁部の八溝山地の標高は中央山岳地帯に比し低い。主な山は富士山(四九七メートル)・萬蔵山(四九一メートル)・竜蓋山(りゅうげいさん)〈りゅうげいは地元の呼称。「要害」の訛語で「龍害」と誌す〉(三七一・一メートル)などである。その他「五万分一地形図」に標高表示してある山はその高さが三六七・六六五・四一二・四九二・五二三・四二一・三八一・六三三・六一二・三七三・五二七・三八五・二四九・四一七・五七五・二七七・三七一・五一六・四九四(各メートル)の山々である。(黒羽町地内黒羽―大子線以北)標高の平均はおよそ四四三メートルである。この八溝山地西縁の山地を松葉川(まつばがわ)・野上川等が流れ、樹枝状の谷底平地を形成している。