緑が美しく那須絹の伝承地として知られている御亭山(こてやさん)(五一二・九メートル)は、遠くから見ると亭(テイブル)のようなのでその名がある。義経、みちのくから鎌倉参上の節、余瀬の地でこの山の美しさに魅せられ、山の名を問うたという伝承あり。小手(てさき)のように小さな山で、谷が深い山なので小手谷山とも誌すことあり、また古手谷山と書いた文献もみられる。また『創垂可継』には小塒(こてや)山とある。小鳥の塒(とや)に恰好の地であったので名付けられたものであろうか。あるいはその位の大きさの山の意味であろうか。
御亭山塊
(国土地理院承認済)