(四) 河川

55 ~ 55
 黒羽町は山紫水明の地で、その象徴的なものは八溝山地と那珂川で、此処に山と川を愛する人々が生き続けてきた。黒羽町地内を流れる主要河川名と流路の長さ(黒羽町地内の分)はほゞ次の通りである。
  余笹川      ( 四・五km)
  那珂川      (二〇・〇km)
  野上川      ( 九・〇km)
  松葉川      (一六・〇km)
  前松葉川     (一〇・〇km)
  武茂川(むもがわ)  (一三・〇km)
  押川(おしがわ)   (一五・〇km)

黒羽町の主要河川

 この他、田畑を潤し、小鮒が泳ぐ細流はその数を知らない。先人の営みの用水堀もある。黒羽町は他の市町村に比し水流に恵まれた豊かな土地である。黒羽町の広袤(ぼう)は東西約十三km、南北十七km程である。その八割が山地であるが、その中に、那珂川・野上川・松葉川・前松葉川・武茂川・押川・余笹川などが程よく分布している。このことは他の市町村には類例のないことで、黒羽の地が清流の町といわれる所以である。