武茂川(むもがわ)は黒羽町、上南方(かみなんぼう)(南方)の八溝山西麓に源を発し、大川沢・浅ヶ沢・西の入沢・桧(ひ)沢などからの渓流をあつめて黒羽町地内を南流して馬頭(ばとう)町に入り、大内川(おおうちがわ)・矢又川・久那川(くながわ)等の支流を合わせ、同町久那瀬で那珂川に注ぐ。流路延長三五kmである。なお武茂川の町内流路の長さは約一三kmである。武茂川は八溝山地を奥深くまで刻み、広いところで幅数百メートルにわたる洪涵地を形成しながら南流する。武茂川の名は、古郷「武茂庄」に流れ入り、この庄内を潤したことによりその名を得たものであろう。