3 新生代第四紀 洪積世~沖積世

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(7)陸化後、那須野が原から喜連川丘陵地域にかけて、湖沼となり、その後、高原火山の活動が活発になり、火山灰や軽石を放出し、しだいに湖沼をうめていった。続いて、那須火山が活動を開始し、那須町一帯を主に、黒羽町一部まで、火山泥流が堆積した。


田町にみられる那須火山噴出物,火山泥流(凝灰角れき岩)

(8)その後、那須火山の活動が一時休止し、那珂川は東に漸移し、火山泥流を浸食しながら、砂れきの堆積が進んだ。また、扇状地の内部では、熊川・蛇尾川・箒川などの浸食、運搬、堆積作用がほぼ連続的に進行し、これらの流路でけずり残された丘を残した。これが北西から南東に方向性をもつ分離丘陵である。


那須野ヶ原,黒羽周辺の地質図
(岩層分布、関東地方地質図30万分の1による)

(9)その後の隆起運動により、更に多量の砂れきが供給され、那須野が原全域をおおった。

(10)その後も那須火山などの火山活動があり火山灰降灰によるローム層が堆積した。

(11)以後、各河川のはたらきが進み、河岸に段丘を作っていった。


黒羽町の地質図
(栃木県地質図による)


黒羽周辺 東~西地質断面図


黒羽刑務所敷地内の試掘井戸


黒羽刑務所試掘井断面図と基盤高低による地下水量の変化
(提橋原図)


郷土の生いたち
(提橋原図)


那須野ヶ原の主要地下水系
(提橋原図)


郷土の地史
(提橋原図)