アユ・ウナギ・サケ・サクラマス(カワマス)・ヤマメ(ヤマベ)・ウグイ(ザコ アイソ)・アブラハヤ(アブラザコ)・オイカワ(ジジイカリ ババイカリ)・ドジヨウ・シマドジヨウ(スナハギ)・ホトケドジヨウ(ドンバラ)・コイ・キンブナ(マブナ)・ギンブナ(マブナ)・ゲンゴローブナ(ヘラブナ)・ニゴイ(サイ)・ギバチ(キンギヨ)・カジカ(カジツカ)・ウキゴリ(ヘビカジツカ)・ナマズ・カマツカ(バカゾウ)・スナヤツメ(ヤツメウナギ)・タナゴ(オシヤラクブナ)
(以上昭和二十年調査、二十三種( )内は黒羽地方の方言、養殖魚は別)
現在ウキゴリが生息しているかどうかは確認出来ないが、当時(一九四五年)は那珂川に沢山いたことを記憶している。
単に、タナゴと書いたが、国の天然記念物に指定されているミヤコタナゴであり、終戦直後まで両郷・黒羽・川西地区等各地でみることが出来たが、絶滅寸前となり、現在も黒羽町の一部にひつそりと生息している場所がある。
昭和五十三年(一九七八)黒羽観光簗にタナゴの一種アカヒレタビラが落ちたことがあり、どこかに棲んでいると思う。
昭和五十年(一九七五)頃から明治天皇が好んで食されたというヒガイが、当地方にもかなり見られるようになり、アカヒレタビラとヒガイの二種が、黒羽地方の魚類の仲間となり、合計二十五種類となる。
ヒガイは明治天皇が好んで召し上つたそうで鰉(ヒガイ)と書き有難い字が出来たとのこと。このヒガイアユの稚子と混つてびわ湖から那珂川に放流されたものと言う。