目次
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第一編 総括
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第一章 黒羽町の風土と歴史
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第二節 歴史・沿革のあらまし
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一、原始から現代まで
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(三) 近世になって
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一 黒羽藩政
5 農民の立ち上がり
90 ~ 90
安政三年(一八五六)増徳(ますよし)(のち、増式(つね)と改む)が家督を継ぐ。この頃、藩政の実権は大吟味役津田武前ら重臣層に移り、藩政確立へと向かったが、一方政情の腐敗がみられたという。
検地の強化に農村は荒廃化し、農民に動揺がみられた。加えて領内産木材の統制調達、講、無尽、高利貸などの横行などで、良民は苦しみ、一揆の起因になったとみられる。