6 増裕幕政参与

90 ~ 92
黒羽藩の命運を決すべき重大な時に黒羽藩主に増裕が迎えられ、全権を掌握し、因循姑息を廃し、信賞必罰を旨とし、虚飾浮華を戒めて、士民を撫育し財政をたて直し軍事力を強化した。
 増裕は開明的な藩主で、海軍奉行、若年寄などの幕閣にも属して活躍し、勝海舟と並び称せられた。

黒羽城郭の図(大雄寺蔵)


家中屋敷配置図(部分)


黒羽藩下の庄陣屋跡(益子町)

 なお、増裕在世中に水戸天狗党の騒擾と桜田一揆がみられた。