(三) 前期

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 遺跡数の増加がみられ、竪穴式住居が一般化し、一辺が四~六メートルの方形または長方形となり、ほぼ中央に炉が認められ、前期後半となり石囲炉が検出される。土器のほとんどは胎土に繊維を混入し焼成しており、大形のものも製作され、また器形も多種に及び土器の機能・用途により製作されたものであろう。また、平底がほとんどである。
 本町における前期遺跡は三十数か所を数え、土器型式としては、関山式・黒浜式・諸磯式があげられるが、いずれも細片であり、遺跡の面積も少なく小規模のものであろうと思われる。