本遺跡は、昭和四十一年、耕地整理・開田化の計画にしたがって、三か所の発掘調査がなされた。調査地点は、遺跡地西部のTⅠ・北東部のTⅡ、中央部のTⅢである。
TⅠは土師期住居跡である。
鉢木遺跡発掘状況
(T-Ⅰ土師期住居跡)
T-Ⅱ袋状土壙
TⅡにおいては、袋状土〓(壙)四を含む十の土〓(壙)が検出された。時期は縄文中期から後期初頭のものであり、出土土器は加曽利EⅡ式、堀之内Ⅰ式土器である。
TⅢにおいては、住居跡と石囲炉が検出されたが、住居床面の破壊がひどく規模などは不明である。出土土器は、後期堀之内式・称名寺式土器である。