(六) 晩期

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 縄文晩期遺跡の本県における調査例が少なく、また住居跡の発掘例は更に少なくなっており、石囲炉を中心とした検出はなされるが壁部が明瞭でなく、平地式住居が使用された痕跡がみられる。
 土器については、晩期初頭は南関東の安行式土器が、そして、その後東北的色彩の強い大洞式土器がというように、南関東的色彩の強い時期・東北的色彩の強い時期がその力関係において入りこんでおり、また、混在する様相を呈している。
 本町における晩期遺跡は数か所みられるが遺跡規模は極めて小さく、出土土器も細片にすぎない。