(二) 大塚古墳

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 大塚古墳は、黒羽町両郷中野内にあり、八溝山地の東端をなす、丘陵地の南斜面に位置し、松葉川の開析した盆地状の平地を、東・南にのぞんでいる。
 墳形は円墳であり、墳丘は二段築成の跡をよくとどめてはいるが、下段は、周辺の畑耕作により削平され、一見方形にみまちがう。直径約二十八メートル、高さ約六メートルを数え、葺石は河原石を全面にはりめぐらしている。周溝は、周辺の畑地耕作により認められない。また、内部主体は、未調査のため不明である。

大塚古墳