1 二荒の神々

141 ~ 141
『二荒山神社考』(雨宮義人)によると、古伝に下毛野国荒尾山に三神(大物主命・三穂津姫命・事代主命)を崇め祭ったとある。また豊城入彦命が東国治定にあたり、御諸山神社、大物主命の分霊奉斎があったとみている。
 『崇神記』によると、大物主命をこの御代に諸国に奉斎したという。東国に下られた豊城入彦命が、大物主命を奉斎したことはうなずくことができる。
 国府の『大前神社』も、崇神天皇十二年に、豊城命が、大和大三輪神を室八島に祭ったと伝えている。