目次
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第二編 歴史の流れ
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第二章 古代
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第二節 那須国から郡へ
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一、下野国と那須国
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(二) 豊城入彦命と下野
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三 古代の奉斎
1 二荒の神々
141 ~ 141
『二荒山神社考』(雨宮義人)によると、古伝に下毛野国荒尾山に三神(大物主命・三穂津姫命・事代主命)を崇め祭ったとある。また豊城入彦命が東国治定にあたり、御諸山神社、大物主命の分霊奉斎があったとみている。
『崇神記』によると、大物主命をこの御代に諸国に奉斎したという。東国に下られた豊城入彦命が、大物主命を奉斎したことはうなずくことができる。
国府の『大前神社』も、崇神天皇十二年に、豊城命が、大和大三輪神を室八島に祭ったと伝えている。