3 森本樵作の説(『弓矢の偉人那須余一宗隆』による)

181 ~ 181
「尊卑分脈には、道家(伊予守従三位、長家の嫡子)に子孫なき由を明記してあるのを見ると、那須氏の藤原氏に出づと云うことは疑を挾まざるを得ないのである。事に依ると、資家というものが、所謂落胤的の身分であったのではないかとも思われる。……(中略)あるいはさる地方のものが、藤原氏の末流と称して、那須に占住したものではないかとも思われる。」

 という文を引用し、森本説は那須氏が藤原氏の出であることに疑問をなげかけていると述べている。