3 うち続く攻防の中に

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京都を舞台として十年に亘る応仁・文明の大乱は、さまざまな形で地方にも影響を及ぼしていった。北関東においては、有力守護層の東西対立抗争という形ではなく、同族や国人たち同士の抗争で、攻防につぐ攻防のあけくれの中に、互いに勝敗があった。なかには無益とも思われる戦いのための戦いも展開された。統一後の那須氏は、こうした攻防の中にどう生きぬいていったであろうか。