いわゆる那須七騎（七将）以外にも、那須氏の軍団に属して、乱世の中にその豪勇をうたわれた武将も少なくはなかったが、長い年月の間にそれぞれ興亡があった。特に那須氏の一族として、那須地方の各地に分知され、地名をとって氏を称し、那須氏の有力な家臣団を構成し、那須宗家を支えてきた武将たちの多くは、那須資晴の没落に際し、他家に仕えるとか、あるいは農民・町人・神官・僧侶等に転身していった。
　これらの中で、主なる武将たちについて次に略述しておく。