5 宗門改帳

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人別帳とは別に宗門改帳を作った。戸毎に所属の寺を定めさせた。名は、宗門改帳として作成し、組百姓立合のもとに、寺院の判を捺して証明した。これは檀徒として証明されたもので、寺手形・宗旨手形として、旅行・奉行・寺送り・村送に欠くことの出来ない台帳である。
 宗門改めの根元は、幕府のキリスト教の禁止のためである。しかし、この改帳によって「人別帳」と同様、戸籍簿の役割もした。
 この「人別帳」と「宗門改帳」とを一つにして「宗門人別書上帳」としているところもあるという。黒羽藩では「宗旨人別改帳」としていた。(須賀川菊池定治家文書 安永六年より元治二年までの十枚が残っているが上書きのみである)
 ここには、宗旨証文をあげる
    宗旨証文
大輪村男女帳面之印形通り代〻拙僧旦那ニ紛無御座候若シ御法度之宗門ゟ申者御座候ハゝ拙僧罷出何分ニ茂可申訳ケ候為後日 仍而証文如件
  慶応三年             青木村
   卯二月             浄土真宗
 興野忠右衛門殿            龍念寺

(大輪 吉成隆家文書)