目次
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第二編 歴史の流れ
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第四章 近世
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第二節 封建社会の歩み
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二、交通
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(一) 河岸
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一 近世における那珂川の舟運
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2 黒羽河岸
(1)河岸の開設
423 ~ 423
黒羽河岸場の発端(ほったん)は、明暦元年(一六五五)で、運送仕方の儀は、万治年中(一六五八~六〇)というのが定説である。これは「書上覚」天保二年(一八三一)の「当河岸場発旦之儀は、明暦元年と申伝ニ御座候、……運送仕方之儀は、万治年中と申伝、云々」の記事に拠ったものである。
河川の内陸水路的利用は自然発生的に開始された場合が多い。黒羽の場合も例外ではない。