小鵜飼船は荷物積船(夏川、冬川平均十二石積)は、長さ八間程、横六尺程、深さ二尺程のもので、登り船は帆を張った。たゞし、黒川舟運の場合は川が細かったので、敷(しき)は長さ三丈七尺、横四尺五寸の小船が用えられた。〓船は、黒川の場合、長さ弐丈五尺、横四尺程であった。黒羽河岸の持船は、天保二年(一八三一)の「書上帳」によると、小鵜飼船は弐拾六艘であった。また天保四年(一八三三)の持船数は次の通りであった。
一 小鵜飼船 弐拾六艘 上河岸九兵衛
一 同 弐拾艘 下河岸源兵衛
黒羽河岸では、持船の外、雇舟により荷送りを行った。
上河岸と下河岸の小鵜飼船数