(2)黒羽藩御用荷物江戸運送につき

439 ~ 440
   柳林河岸請負手形
 (端裏書) 「天保七申」
     目録
一 御米 八百九拾八俵    未五月御勘定後村々御津出し高
     端米三斗五升三合五勺
一 同  拾壱俵       同御勘定之砌御預り分
   端米弐斗壱升六合五勺
  〆米九百九俵
   端米五斗七升
   内
  米 百拾俵        江戸積立相成候分
  同 七百四拾五俵     宮田権兵衛へ川下ケ之分
     端米六升
  同 弐拾四俵       御船頭両人、未御扶持并大工手間
     端米壱斗八升四合  扶持被下候分
  同 五俵也        私等方へ被下候分
  同 九俵也        新宅軍兵衛へ被下候分
  同 拾俵分        未御材木積立船頭両扶持被下候分
     端米弐斗九升三合
  差引 〆御米弐斗九升三合 当川岸御預リ
     端米三升三合
一 御炭 千三百五十七俵   未五月御勘定後村々御津出分高
一 同  四拾五俵      同御勘定之砌御預リ分
   〆炭千四百弐俵
    内
    御炭 千弐百五拾九俵 宮田権兵衛へ川下ケ相成候分
    同  弐俵也     江戸出帆ニ付御船頭へ相渡候分
    同  五俵也     台付入替不足相成候分
   差引〆 御炭百三十六俵  当川岸御預リ
一 御縄 五束也       御蔵屋根替ニ付御津出分
一 篠竹 六束        右同断
一 茅  百四束       右同断
一 船板 拾三枚       御船新造ニ付、御津出有之処大底板ニ付相除キ候分
一 杉角 壱本        右同断、木品違ニ付除キ
   〆内
    縄 五束        御蔵屋根替ニ付入用
    篠竹          右同断
    茅           右同断
    船板拾三枚
    杉角壱本        当川岸御預リ
一 御味噌 百五拾本      未五月御勘定後御津出分
   内百五十本        宮田権兵衛へ御下ゲ
   差引〆 出入無御座候
一 同明樽 弐拾六本      江戸御屋敷より直積分
  同   百九本       宮田権兵衛より受高
    〆百三十五本
    内百三十五本      益子御役所飯塚利平次様へ送リ
   差引〆 出入無御座候
一 御楢槙 三百五拾五束    未五月御勘定之砌リ御預リ
   内三百五拾五束      宮田権兵衛へ川下ケ
   差引〆 出入無御座候
一 御薪 三千弐百六拾八束   未五月御勘定後御津出高
  同  弐千七百六拾四束   未五月御勘定之砌御預リ分
   〆御薪六千三拾弐束
   内
   御薪 三千七百束     宮田権兵衛へ川下ケ之分
   同  四束也       江戸出帆ニ付相渡し候分
   同  七束也       乱束詰直し不足
   差引〆 御薪弐千三百弐拾壱束 当川岸御預リ
 右之通、御荷物請払、奉書上候処、相違無御座候、以上
   天保七(一八三六)申年五月
         野州柳林川岸
          阿久津平右衛門 印
  日下田宗助殿
(益子、平野良毅文書)