昭和十五年十月、万民翼賛、承詔必謹、臣道実践等を旗印として大政翼賛会が発足した。
中央の組織局長に内務官僚、地方支部長には府県知事、市町村の支部長には市町村長が夫々就任した。
昭和十七年(一九四二)一月十六日、陸軍は大政翼賛会の組織強化のために、二十一歳以上の有志青壮年を以て翼賛壮年団を結成し、同年六月二十三日には、産報、農報、商報、海報、大日本青少年団、大日本婦人会も傘下に統合し、同年八月十四日には、終に町内会、部落会まで下部組織に編入した。
当時の町政は、自主的な自治制の下に行なわれたのでなく、大政翼賛会が牛耳っていた。