本町も他町村と同じく、県より合併試案が公表されると、村民も合併に関して関心を寄せてきた。役場は、合併に関するパンフレットを毎戸に配布し、公民館長の会合を催し、又地区毎に座談会を開いて周知の徹底を図った。合併気運が高ぶってきた頃、昭和二十九年八月、伊王野村より議会に対して合併の申入れがあったために、議員間に於ても種々複雑な気持があったが、地形的にも、交通、経済上からも、極めて密接な関連性を有する黒羽地区に合併することが適当であるとの意見が全村一致の状況となったので、議会も全員一致黒羽地区に合併することに決した。