二 制限選挙の時代(明治二十二年~大正十四年)

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 明治二十二年(一九四七)二月に、大日本帝国憲法とともに衆議院議員選挙法が公布され、近代的選挙制度が確立したが、その後、大正十四年(一九二五)のいわゆる「普選法」の成立までの時期がこの(「制限選挙の時代」)である。このわが国最初の選挙法が、選挙権について厳しい制限選挙制を採用していたため、この時期における選挙制度に関する主たる議論は、選挙権の資格の緩和、つまり選挙権の拡張についてであった。