(1)好況時代

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大正三年(一九一四)七月廿八日に勃発した第一次世界大戦は、仝七年(一九一八)十一月十日終幕したが、この間の四年四ケ月余、我が国の経済は古今未曽有の一大好況を呈したが、材価も同様であった。
「 宇都宮木材卸売価格
樹種径級単位大正四年二月大正九年二月倍率
単価単価
スギ(地物)二間押四寸角一本六十五銭四円六・一倍
マツ五〇銭三円六倍

 本県内の卸売価格は、地区により若干の差はあっても、余り差はなかった。
又下野米一等品一石が大正四年二月に十四円であったのが、大正九年二月には五十六円十七銭五厘と四倍に高騰している。」 「1」