(2)関東大震災

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第一次世界大戦による好景気は、大正十年末を頂点として漸次下降し始めた。
 大正十二年(一九二三)九月一日午前十一時五十八分、京浜地区を襲った大地震は、一般焼失戸数四十一万戸、死者行方不明者十三万八千余人にも及んだ。
 政府は、九月七日暴利取締令、九月二十二日には臨時物資供給令(何れも木材を含む)を公布し、更に、大正十二年九月十七日から十三年三月末日まで、特定の南洋材の輸入について関税を無税とした。しかし僅かの期間ではあったが材価は高騰した。