(3)不況時代

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大正十二年五月廿九日、県下最大の金融機関である株式会社下野銀行が突如休業を告示したので、県内の経済界は極度の混乱となった。木材界も勿論この影響を受け、材価も暴落しはじめた。更に、樺太材・南洋材・米材が格安に輸入され、山間の林業地まで進出してきた。この経済恐慌の荒波を本町の林業界も受けたことはいうまでもない。