○統制経済下の商業

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戦時中は、昭和十三年(一九三八)国家総動員法をはじめ、物資統制を強化する諸法令が公布され、生活必需物資がすべて配給制となった。昭和十七年(一九四二)には衣料切符制となったが、これと前後してマッチ、石けん、ローソク、ちり紙、くつ、地下足袋など日用必需品が切符制となり、今迄にない経験に、商業者のみならず一般消費者も困惑した。物資は益々不足し店頭に商品は払底しまさに商業は、どん底に落ち入り、住民は悉く困苦欠乏に耐えざるをえなかった。