○商工会

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1、本町の商工団体は、古くから、商店会や各種の組織が任意に作られ町内商工業の発展に、大きく貢献してきた。昭和三十五年(一九六〇)五月二十日「商工会の組織等に関する法律」が公布され、国・県では各町村に商工会の組織を指導した。本町は昭和三十七年(一九六二)に町の指導により、有志によって商工会設立を協議し、昭和三十七年(一九六二)三月に設立発起人会の運びとなり、昭和三十七年(一九六二)四月二十五日創立総会が開催され、初代会長に伊藤虎雄氏が選任され、町が一本化されいかなる経済状勢にも、対応できる基盤が確立されたのである。
2、商工会の事業は、
(1)、商工業に関し、相談に応じ、又指導を行なうこと。

(2)、商工業に関する情報又は資料を募集し、及び提供すること。

(3)、商工業に関する講習会又は講演会を開催すること。

(4)、展示会、共進会等を開催し、又はこれらの開催のあっせんを行なう。

(5)、商工会としての意見を公表し、これを国会、行政庁等に具申し、又建議すること。

(6)、行政庁等の諮問に応じて、答申すること。

(7)、前各号に掲げるもののほか、商工業者の委託をうけて、当該商工業者が行なうべき事項(その従業員のための事務を含む)を処理し、その他商工会の目的を達成するために必要な事業を行なうこと。

の七項目に亘っている。
8、発足当初は会員五百三十五名で会費は年間一人九十円であった。役員の構成は理事二十名、監事は二名、評議員三十名、事務局員二名であった。現在は会長に石戸大秀氏が就任しており、評議員は五十名に増員、組合員は昭和五十六年(一九八一)十月一日現在で六百二十一名で、会費は一人平均五千八百円である。(注、会費は、株制で一株三百円である。)事務局員は、指導員補助員記帳指導員等を含め、合計五名である。事業費は会費のほか、県町費の補助によって賄っている。発足してから既に二十ケ年を越し、事務所も最近旧川西町役場(黒羽町立女子高等学院)跡に新設し、益々発展しその充実によって、町の商工業に資する面は誠に多大なものがある。